海外で好まれる統率者はどんなものなのか探っていく企画!!
そもそも日本ですら何がトレンドなのかは、統率者(EDH)という自由なフォーマット故に怪しいところですが、ひとまずは新セット発売後に海外の状況を見てみよう!ということで今回は―
モダホラ2以降の
伝説クリーチャー対象
として「EDHREC」に投稿された直近1ヶ月間のデータ(2021/7/10~8/9)を参照しました。『モダンホライゾン2』『フォーゴトン・レルム探訪』の新カードのみを抽出した上位10枚の統率者をオススメのシナジーカードと共にご紹介したいと思います。
※このランキングは、投稿されたデッキ数を元にランキング化したものです。強さではなく、あくまで「投稿数が多い」統率者です

1位:秘本に縛られし者、プロスパー
[ 投稿デッキ数:466個 ]
禍々しい雰囲気を纏うアドの塊《秘本に縛られし者、プロスパー》が1位にランクイン!
フォーゴトン・レルム探訪 統率者デッキ『次元の門』に収録された”顔”で、毎ターンの衝動的ドローと、追放領域からカードをプレイするたびに宝物を生成する効果は実質ドロー&1マナ軽減。
赤黒という前のめりなカラーリングにおいて、ハンドリソースを絶えず供給できる点が非常に魅力的で、かつ宝物で疑似マナ加速が可能となるため、後続をスムーズに展開できるなど盤面構築への影響力が高い! また接死を持っていて、対戦相手へ攻撃を躊躇わせることもでき、余裕を持って盤面を固めていける点でも評価が高いのかもしれません。
オススメのシナジーカード
ゾーン / Xorn
夢貪り / Dream Devourer
2位:リスの将軍、サワギバ
[ 投稿デッキ数:355個 ]
2位はリス界に旋風を巻き起こした《リスの将軍、サワギバ》。
あらゆるトークンにリスをオマケする効果や、サクり台兼マイナス除去効果が単純に強力。またサワギバを絡めた無限コンボのルートもいくつかあり、さらにはモダホラ2でも推しの部族であったことから、ここ最近とても人気の統率者のようです。
ちなみに先日、サワギバを使って遊んでいたのですが、《上天の閃光》という「クリーチャーが場に出るたび、ソレに2点ダメージを与える」といった効果の無慈悲なエンチャントを出されて無事爆散しました。
▼オススメのシナジーカード
囀り吐き / Chitterspitter
無慈悲な略奪者 / Pitiless Plunderer
3位:収穫の手、サイシス
[ 投稿デッキ数:324個 ]
3位にランクインしたのは、エンチャントへのアドがここまで進化した《収穫の手、サイシス》。
エンチャントを唱えるだけで1点ライフと1枚ドローをもたらしてくれる破格の性能で、本体コストも2マナと低コストで出しやすく、とても優秀なクリーチャーです。
また、モダホラ2には《独房監禁》や《真の木立ち》などの優秀なエンチャントが再録された他、《聖域の織り手》といったエンチャントレス待望のマナクリなども収録。エンチャントデッキを組みたいと考えていた人にはオススメの統率者です!
▼オススメのシナジーカード
空位の玉座の印章 / Sigil of the Empty Throne

月の踊り手、トレラッサーラ / Trelasarra, Moon Dancer
4位:希望の焚きつけ屋、ゲイリア
[ 投稿デッキ数:301個 ]
4位はフォーゴトン・レルム探訪の統率者デッキから《希望の焚きつけ屋、ゲイリア》。
オーラ&装備品とシナジーを形成する効果を持っており、デッキトップからそれらを唱えれば、クリーチャーにそのままくっつけることが出来るコスト無視の効果が特徴です。固有色の「緑白青」には装備品やオーラに関連するカードが多く、デッキを組み上げやすい点でもポイントが高いのかもしれません。
フォーゴトン・レルムの統率者デッキで収録された《ローブ・オヴ・スターズ》は、装備クリーチャーをフェイズアウトさせることができるため、弱点であった『単体除去・全体除去』から身を守ることが出来、継戦能力が格段にアップしました。
1体のおもーい一撃を叩き込むのが好き!という方に使って頂きたい統率者です。
オススメのシナジーカード
鎧の空狩人 / Armored Skyhunter
きらきらするすべて / All That Glitters
5位:モンスター見聞家、ヴォーロ
[ 投稿デッキ数:293個 ]
新発見の生物はコピーを取らせてもらおうじゃないか!《モンスター見聞家、ヴォーロ》が5位にランクインです。
唱えたクリーチャー呪文が、自身の墓地や戦場に共通のクリーチャータイプをもっていなければソレを『タダで』コピーしてくれるおじさん。酒場ではヴォーロの面白い話が聞けそうですね。
本人は戦闘でほぼ無力なため、上記のコピー能力をフル活躍させていきます。戦場に出た時効果を持つクリーチャーと相性が良いので、それらのクリーチャーを採用し、クリーチャータイプを散らしていきたいところです。
ただし、ヴォーロ自身が「人間」「ウィザード」を持っているので、この2タイプは候補から外すことをオススメします。
ニッチなクリーチャータイプを仕込んで、統率者戦で「ソレなに?!」と周りを驚かせるのも面白いかもしれませんね。動物園を作りたい人にピッタリの統率者です。
オススメのシナジーカード
恵みのスターリックス / Auspicious Starrix
タッサの使者 / Thassa’s Emissary

6位:隠道のセフリス
[ 投稿デッキ数:279個 ]
6位にランクインしたのは《隠道のセフリス》。ダンジョン探索がコンセプトのこのカードは、墓地にクリーチャーカードが置かれるたびにダンジョン探索を行います。(1ターンに1回まで)
手札やデッキ、戦場などどこから墓地へ落ちても誘発するので、想起やルーター効果などで能動的に墓地へ落とすと、効率よく誘発を狙っていけます。それら墓地へ落としたクリーチャーも、ダンジョンを踏破するたびにリアニメイトできるので、目標が明確で分かりやすい統率者です。
当然、ダンジョン探索するごとに恩恵も受けられるので、しっかりとアドを稼いでいけるのが魅力的です。
オススメのシナジーカード

拷問生活 / Tortured Existence
厳格な者、コンラッド卿 / Syr Konrad, the Grim
7位:暗号動物学者、ローニス
[ 投稿デッキ数:207個 ]
モダンホライゾン2から《暗号動物学者、ローニス》が7位にランクイン!
トークンでないクリーチャーの着地ごとに調査を行う効果や、手掛かりを生贄に相手のライブラリーからパーマネントを不確定で奪う効果を持っています。
クリーチャーが出るだけで、手掛かり・アーティファクト・トークンを1つ生成できることから、トークンを倍に増やしたり、アーティファクトを軸にしたシナジーなどが見込めます。
アーティファクトを量産して《いざ動け》で全軍突撃させたりするなど、青とアーティファクトを合わせると悪いことがたくさんできるので、そういうのが大好きという方にはうってつけの統率者です。
オススメのシナジーカード
アカデミーの整備士 / Academy Manufactor

煌めくドラゴン / Shimmer Dragon
8位:アイスウィンド・デイルのウルフガル
[ 投稿デッキ数:190個 ]
8位は赤緑レルム統率者《アイスウィンド・デイルのウルフガル》。良いスマイル。
特筆すべきは『攻撃による誘発型能力を追加で1回誘発』させる効果です。これはウルフガル自身にも影響を及ぼすため、攻撃時に誘発する『会戦』も有効です。(最大で10/10に!!)
同構築済みデッキに収録されている《無双の古きもの、クラウス》は、攻撃時に攻撃しているクリーチャーの合計パワー分のマナを生成する効果を持っていますが、これも追加誘発してくれるので、とんでもないマナ量を期待できます。
ウルフガル自身を強化して、会戦を余すことなく誘発させていく『全方位に喧嘩を売っていくスタイル』で、すべてのヘイトを買うのも気持ちよさそうな統率者です。
オススメのシナジーカード
炎の大口、ドラクセス / Drakuseth, Maw of Flames
花咲く泥獣 / Blossoming Bogbeast
9位:古き者どもの激怒、ヴロンディス
[ 投稿デッキ数:174個 ]
連続して赤緑のレルム統率者から《古き者どもの激怒、ヴロンディス》が9位にランクイン。
ダメージを受けるたびに5/4ドラゴンというデカぶつを生成する超豪快な効果を持っている統率者です。もちろん生成するトークンにはデメリットがあって、ダメージを与えた時に生贄に捧げなければいけません。
デメリットがあるとはいえ、このサイズのトークンがごろごろと並べられたら強いことは間違いナシ!当然ですが、相手にブロックされればダメージを受けるので、チャンプブロックすら躊躇させることができますヨ!
オススメのシナジーカード
紅蓮炎血 / Pyrohemia
戦嵐のうねり / Warstorm Surge
10位:ティアマト
[ 投稿デッキ数:158個 ]
最後10位にランクインしたのはドラゴンの神《ティアマト》。
7/7/7という美しいスタッツ、戦場に出たときに5つのドラゴンを呼び寄せる効果、そして何よりもかっこよすぎるイラスト…!ドラゴン好きには堪らない逸品です。
5色統率者ということで、色拘束はナシ!どんな色のドラゴンでも好きなように入れることができます。タルキールの龍王サイクルや、インベイジョンのドラゴンサイクルを全て入れるなど、ファン寄りの構成にするのもまた楽しいハズ!
カッコイイから使いたい!これも統率者のもう一つの楽しみ方です。
オススメのシナジーカード
限りないもの、モロフォン / Morophon, the Boundless
ドラゴンの財宝 / Dragon’s Hoard
まとめ

モダンホライゾン2以降の伝説のクリーチャーTOP10をご紹介してきました!いかがでしたでしょうか。
これら10枚だけでなく、モダンホライゾン2やフォーゴトン・レルム探訪には他にもまだまだたくさんの統率者がいます。もし心惹かれる1枚が見つかったならぜひ統率者にして遊んでみてくださいね!

9月末には次のセット『イニストラード:真夜中の狩り』も発売!ここでも4400円シリーズの統率者デッキが2種登場予定。楽しみだ~!

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