新セット発売目前!『イニストラード:真夜中の狩り』ではみなさんどんなカードに期待してますか?
今回期待を寄せているのは《 星の大魔導師、ヴァドリック 》。ヴァドリックは、インスタント・ソーサリー呪文のコストを自身のパワーに等しい分軽減してくれるシステムクリーチャーです。
強力なスペル(スペル:インスタントやソーサリーのことを記事内では指していきます)を低コストで唱えてアドを取っていける統率者です。
それでは今回も、統率者の効果に付随する効果誘発タイミングなど、細かく解説していきたいと思います!
※尚、紹介するカードは初心者でも手に入り安い安価なモノがメインとなっています。しかし一部お高いものも混ざってますので予めご了承ください
※記事内で俗語を使用しています:スペル=インスタント・ソーサリー呪文のこと、キャスト=呪文を唱えること
《統率者》星の大魔導師、ヴァドリック
①青赤
星の大魔導師、ヴァドリック / Vadrik, Astral Archmage
伝説のクリーチャー – 人間・ウィザード
星の大魔導師、ヴァドリックが戦場に出るに際し、昼でも夜でもないなら、昼になる。
あなたがインスタントやソーサリーである呪文を唱えるためのコストは(X)少なくなる。Xは、星の大魔導師、ヴァドリックのパワーに等しい。
昼が夜になるか夜が昼になるたび、星の大魔導師、ヴァドリックの上に+1/+1カウンター1個を置く。
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収録セット:イニストラード:真夜中の狩り
レアリティ:レア
ヴァドリックは、スペルのコスト軽減ができるシステム寄りの統率者!昼夜逆転で勝手に強化され軽減量が増えていくなど3つの効果を内蔵しています!
昼夜をゲームに登場させる
“星の大魔導師、ヴァドリックが戦場に出るに際し、昼でも夜でもないなら、昼になる。”
ヴァドリックが戦場に出るに際してゲームに「昼」「夜」が登場します。この昼夜をざっくり説明すると「各プレイヤーのターンで呪文を唱えているかいないか」で昼夜が逆転します。
昼:
・昼になるに際し、夜明面であるすべてのパーマネントを変身させる
・プレイヤーが自分のターンに呪文を唱えなかったなら、次のターンに夜になる
夜:
・夜になるに際し、日暮面であるすべてのパーマネントを変身させる
・すべてのパーマネントは夜明面で戦場に出る
・プレイヤーが自分のターンに2つ以上の呪文を唱えたなら、次のターンに昼になる
この昼夜は、ヴァドリックのこういった効果や、日暮・夜明を持つカードが場に出るに際し初めてそのゲームに登場します。ゲームの開始時には昼夜どちらでもありません。
昼夜が逆転するタイミングは、次のプレイヤーのターンの始め、アンタップ・ステップにプレイヤーがアンタップする前です(フェイズインするのと同じタイミング)。
この時に入れ替わるかどうかをチェックします。(アンタップ・ステップの間はプレイヤーが優先権を得ることはありませんので、このタイミングでいずれのプレイヤーも何かするということは出来ません。この時に誘発した効果は優先権を得るアップキープ・ステップでスタックに積まれ処理されます)
また、もしこの昼夜によって変身する「狼男」のカードが場にあった場合、これはスタックを用いず直ちに変身します。これは状況起因処理でもないため「変身する前に何かする」ということを各プレイヤーは出来ません。昼夜を使う方はここを覚えておきたいところですね。
前置きが長くなりましたが、昼夜の逆転によってヴァドリックの3つ目の効果(+1/+1カウンターが置かれる)が誘発しスタックに乗るのは、アップキープ・ステップになります。
パワーに等しい分のコスト軽減
“あなたがインスタントやソーサリーである呪文を唱えるためのコストは(X)少なくなる。Xは、星の大魔導師、ヴァドリックのパワーに等しい。”
インスタントやソーサリーを唱えるために必要なマナ・コストを軽減してくれる効果です。(この効果によって軽減するのは唱えるコストであって、マナ・コストの総量ではありません。マナ・コストの総量を参照する効果があった際は間違えないようにしよう)
軽減する数値は、ヴァドリックのパワーに等しいため「パワーを引き上げる効果」とは相性が良いです。装備品やエンチャント、パワーを上げるパンプスペルなどでサポートすれば、より多くのコストを軽減してくれます。
ヴァドリックのパワー次第でどこまでもコスト軽減ができますので、Xを含むスペルとも相性が良いといえます。また、バイバックコストも軽減することができますので、「バイバックコストが重すぎて選択肢から外れていた」そんなカードたちに改めて目を向けてみたいところです。
自力で自動強化していく
“昼が夜になるか夜が昼になるたび、星の大魔導師、ヴァドリックの上に+1/+1カウンター1個を置く。”
ヴァドリックが場に出るに際しゲームへ登場し始める「昼夜」。この昼夜が逆転するタイミングでヴァドリック自身に+1/+1カウンターが1つ置かれます。
統率者戦では対戦相手が3人も居るので、昼夜の変身タイミングは自身のターンが回ってくるまでに3回。さすがに3回の昼夜逆転は難しいかと思いますが、1回くらいは逆転するはず。と仮定すると1ターンに1個+1/+1カウンターが乗っていくとすれば、ターンが帰ってきたときには、コストを②軽減させることができるのではないかという想定です。
《 セレスタス 》で強制的に昼夜を逆転させて、カウンターを乗せていったり、自身が相手ターンにインスタントタイミングで動くことで、アクティブターンでは何も唱えず「次のターンに夜にする」といった動きでカウンターを乗せるテクニックが出来そうです。
次のページではヴァドリックと相性の良い具体的なカードをピックアップしました!