それは暗闇に潜む恐ろしい存在。今回は統率者《 恐怖の顕現、ウンブリス 》について紹介していきたいと思います。
ウンブリスは、イニストラード次元に存在する実態を持たない怪物です。人間の恐怖や悲嘆といった記憶を奪い、それを感じることに快感を覚えています。詳しくは、ウンブリスが登場するサイドストーリーでどうぞ。読めば「だからこの能力なのかー!」と納得がいくはずです。
ということで今回は《 恐怖の顕現、ウンブリス 》を統率者に据え、ウンブリスと相性の良いカードを紹介していきたいと思います!
※尚、紹介するカードは初心者でも手に入り安い安価なモノがメインとなっています。しかし一部お高いものも混ざってますので予めご了承ください
解説:恐怖の顕現、ウンブリス
③青黒
恐怖の顕現、ウンブリス / Umbris, Fear Manifest
伝説のクリーチャー ― ナイトメア・ホラー
恐怖の顕現、ウンブリスは、追放領域にあり対戦相手がオーナーであるカード1枚につき+1/+1の修整を受ける。
恐怖の顕現、ウンブリスかこれでないナイトメアやホラーのうち1体があなたのコントロール下で戦場に出るたび、対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは土地カードが追放されるまで、ライブラリーの一番上から1枚ずつ追放していく。
1/1
収録セット:イニストラード:真紅の契り統率者デッキ
レアリティ:神話レア
ウンブリスの特徴はー
相手のデッキからカードを追放すると成長し、自身でカードを追放する術も持っている
“恐怖の顕現、ウンブリスは、追放領域にあり対戦相手がオーナーであるカード1枚につき+1/+1の修整を受ける。”
1つ目は自身のパワータフネスを成長させる効果です。ウンブリスの本来のパワー・タフネスは1/1ですが、対戦相手の追放領域にあるカードの枚数に応じて修正を受けます。これは全ての対戦相手を参照しますので、対戦相手3人分の合計枚数がパワータフネスへと加算されます。
対戦相手の追放領域を参照するため、誰かが敗北してゲームを離脱した際は、その分の修正値が減ることに注意です。
ウンブリスの効果以外で墓地へ置かれるカードも追放できるのが望ましいので、《 虚空の力線 》のような“墓地へ置かれるカードを代わりに追放する”といったカードや、《 大祖始の遺産 》といった“墓地のカードを追放する”、などの追放効果を持つカードとも相性が良いです。
“恐怖の顕現、ウンブリスかこれでないナイトメアやホラーのうち1体があなたのコントロール下で戦場に出るたび、対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは土地カードが追放されるまで、ライブラリーの一番上から1枚ずつ追放していく。”
2つ目の効果は、ウンブリス本体か、ナイトメア、ホラーが戦場に出るたびに、対戦相手一人に対して切削するような効果です。切削とは、対象のプレイヤーのライブラリーの上から切削で指定された数のカードを墓地へ置く効果です。
ただしウンブリスの場合は、デッキトップをめくって追放を繰り返し、土地カードが追放されるまでこれを繰り返すといったものです。
この効果は各カードが墓地を経由せずに追放されるため《 無限に廻るもの、ウラモグ 》などのライブラリーに戻る効果も誘発させません。この効果を酷使するなら、ナイトメアorホラーが複数(複数回)着地する方法をとっていきたいところです。(「トークンを生成」「低コスト生物を連打」「生物をブリンクする」など)
クリーチャーの誘発型能力を追加誘発させる《 パンハモニコン 》でウンブリスの効果を追加で1回誘発させるのもオススメです。というのが、ウンブリスの効果は対戦相手1人を対象とするため、対戦相手が3人いる統率者戦では、なるべく多く誘発させたいからです。
戦場に出た時に効果を誘発…の方向性でデッキを仕上げるなら《 冒涜されたもの、ヤロク 》が似たコンセプトですので、ヤロクのレシピを参考にしてみると新しい発見があるかもしれませんね。
種類別:シナジーカード
【ピックアップキーワード】追放 / ライブラリーアウト / 嚥下 / ナイトメア / ホラー / ETB / ブリンク
スペル=この記事ではインスタント・ソーサリーのことを指しています
クリーチャー:システム
ヤロクの沼潜み
効果が追放ハンデスなので、コレの着地でウンブリスが+3/+3の筋肉修正。また本体がホラーなのでウンブリス効果ももれなく誘発する
呪文滑り
除去耐性のないウンブリスを守るための避雷針。これもホラーなのでウンブリスの効果を誘発できる。対象変更は使える場面が多い
傲慢な精神壊し
成長していくウンブリスと相性がよく、コレと結魂させて攻撃→墓地追放していけばどしどし切削&パワーアップが捗るという寸法
影の執筆者
既に落ちている墓地のカードもキレイさっぱり追放!ついでにその中からあとで1枚唱えることができるオマケ効果もついている◎
貪欲なチュパカブラ
実はこの子もホラー!デメリットなしの除去効果であることや、ETBの効果使いまわしなどもできてよく働くワンコ(?)です。
永遠の災い魔
相手の呪文や能力の対象になると勝手に追放される!しかし追放領域から唱えられるホラーなのでウンブリスの効果誘発を何度も味わえる
深海住まいのタッサ
ウンブリスはETB誘発で効果を発揮するのでブリンクとの相性が良い。タップ効果もブロッカー排除に役立つ破壊不能のかみさま
悪夢の番人
死亡するクリーチャーをコピーして1/1ナイトメアを生成!ウンヴリスの効果誘発や本来のETB効果の使いまわしなどができてとってもエコ
影猫の使い魔、ファルティス
ウンブリスを全面サポート!ナイトメアタイプで効果誘発もでき、ウンブリスに威迫と接死を与えて戦闘面で悪くないサポートが行える
忘却蒔き
追放領域にある対戦相手の土地カードを全てこちらの場に出せる効果。これによって追放した4枚の中だけでなくそれ以前のものも出せる
淀みの種父
相手の場に土地が出るたび2枚追放切削でこちらは2枚ドロー!勝手に追放していってくれるのはありがたく、ドローソースとしても優秀
クリーチャー:フィニッシャー
ヘドロの怪物
相手の生物をスライム化する効果が強力!これ本体もホラーでウンブリス効果誘発。《蝕むもの、トクスリル》とミニコンボを発揮
船砕きの怪物
「コレ統率者でもヤバくない…?」と巷で噂の雑強生物。しかもホラー。色々なものを出し入れしたり相手のモノを全部戻したりイカれ性能
蝕むもの、トクスリル
相手の生物のみに-1カウンターをバラ撒き、さらに《ヘドロの怪物》が居ると2/2にさせてヘドロパンチで相手の生物がどんどん沈む
精神ヒルの塊
戦闘ダメージが通れば相手手札のカードを1枚奪ってノーコストで唱える極悪ホラー。トランプル持ちでダメージは比較的通しやすい◎
妖精の女王、ウーナ
切削効果内蔵のフィニッシャー!切削しながらトークン生成で盤面を固められるのも強い。ただし相手のめくれる色を読む力が試される
絶え間ない飢餓、ウラモグ
パーマネント2つ追放に殴ってデッキ20枚追放。ウンブリスにマッスルを与えてくれる邪神様はもはやウンブリスより脅威なのでは?
インスタント・ソーサリー
ターシャズ・ヒディアス・ラフター
低コストデッキにはむちゃ刺さる!しかもなんと各対戦相手なのが嬉しい。さらに追放なのでそのままウンブリスの養分になってくれます
正気破砕
ターシャズと違い追放ではないが、14枚切削確定。ウンブリスにとって+42/+42修正の筋肉がたった3マナで得られるんです
荒れ狂う騒音
キッカーで唱えて全員半分ずつ切削したところを追放できれば一人平均30~40枚だとしてウンブリスが+90/+90~+120/+120修正で楽しい
精神削り
ウンブリス同様に土地カードが公開されるまで切削!更に各対戦相手を削れる上、X回分できちゃいます。
ザットの意志
一番強いクリーチャーの生贄要求と墓地追放andトークン生成。《仮面林の結節点》で多相化すれば大量トークンによる大量追放切削祭り◎
エンチャント
虚空の力線
初手にあればゲーム開始時に場に出せる◎ 効果も相手のみなので自分の墓地に影響しないのが嬉しい。墓地追放手段は採用必須!
リトヤラの反射
ホラーやナイトメアを多めに積んでいるならコレ。選んだタイプの生物呪文を唱えればコピーが出てソレもウンブリス効果が誘発する
狡猾の宮廷
統治者モードで10枚切削!プレイヤーの対象を複数取れるので実質各対戦相手の効果。ドローソースの統治者を守れるよう守りを固めたい
アーティファクト
精神クランク
ライフを失うタイミングは多く、土地や能力の起動コスト、戦闘ダメージなどによって失われるので勝手に切削していってくれる
仮面林の結節点
自軍のあらゆる生物を多相化してウンブリスの効果誘発を引き出せる。コレ自体もトークン生成ができるので安定して追放切削ができる
催眠の宝珠
切削数は土地を含む全てのアンタップしたパーマネントを都度カウント。相手も展開する上でマナは必要不可欠なので期待以上の切削見込み
伏魔殿のピュクシス
タップのみで毎ターン中身を仕込めるガチャ!裏面で追放するので何が追放されているのか分からない。追放なのでウンブリスパワーに変換
ミミックの大桶
墓地に落ちるクリーチャーを刻印できるが、これは相手のでも自分でもOK。こちらのナイトメアorホラーを刻印できればウンブリスも捗る
アーティファクト:装備品
囁き絹の外套
ウンブリスはすぐに21/21以上のボディになるハズなのでこれを装備して殴り、一人ずつ統率者ダメージで落としていくプラン
グリセルブランドの仮面
ウンブリスに飛行を与えて戦闘ダメージを通りやすくし絆魂で超回復に期待。恐怖に悪魔をプラスしたら相性は抜群。
肉体と精神の剣
切削機能が付いているので墓地追放と合わせてウンブリスの強化ルートが取れる。トークンも《仮面林の結節点》でホラーになってもらう
多勢の兜
ウンブリスをコピーすれば、コピー元とコピーで追放切削が2回誘発。ウンブリスを増殖させまくって相手のデッキをスッカスカに
プレインズウォーカー
夢を引き裂く者、アショク
サーチカードが多用される統率者戦で「探せない」縛りはむちゃ強い。マイナスの忠誠度能力は切削は一人だが墓地追放は対戦相手全員◎
悪夢の詩神、アショク
プラス効果でナイトメアトークン生成でウンブリス効果誘発◎ マイナスのバウンス後の追放捨ても◎アショクはどれも相性が良い
悪夢の織り手、アショク
プラスからしか入れないが、3枚追放はナイスで、マイナスから出るクリーチャーはナイトメアタイプがついてウンブリス効果も誘発
記憶の熟達者、ジェイス
0効果の10枚切削が良い。奥義の-7効果はドローさせることで実質切削と同じ様な挙動に。相手デッキが0枚なら次ドローで敗北させれる
土地
ボジューカの沼
コレをセットする。誰かの墓地が消える。以上。お手軽墓地掃除土地。打ち消し呪文《剥奪》で戻して使い回すのもアリ
屍肉あさりの地
これ自体か他の砂漠を生贄に捧げることですべての墓地掃除ができる。ボジューカと違いマナはかかるが、任意のタイミングで全追放可能
ネファリアの溺墓
対象は一人で切削は3枚だけだが、それが役立つ時もあるハズ。色マナは出ないがアンタップインなのでとりあえず入れとくのに最適
実用的なミニコンボ
深海住まいのタッサ + ETB効果持ち
《 深海住まいのタッサ 》でホラーやナイトメアタイプを持つクリーチャーをブリンクして、ウンブリスの追放切削を誘発させます。またブリンクさせるクリーチャーが戦場に出た時に誘発する効果を持っている場合、一石二鳥になるといったミニコンボです。
例えば《 貪欲なチュパカブラ 》をブリンクすれば、クリーチャーを破壊しながら(ウンブリスが居れば)追放切削ができます。また、ウンブリス自体も出た時に追放切削をしますのでタッサでウンブリスをブリンクしても良いですね。タッサを入れるならETB(戦場に出た時の効果)を持つクリーチャー主体で構成するのがオススメです。
ダウスィーの虚空歩き + 切削呪文
《 ダウスィーの虚空歩き 》の2つ目の能力でワンチャンを狙うミニコンボで、各対戦相手に対して大量切削をして当たりを引き当てていきます。
《 正気破砕 》なら14 x 3 = 42枚の中から選べて、《 荒れ狂う騒音 》をキッカーで唱えれば100枚以上~くらいの中から選ぶことができそうです。虚空歩きの効果で切削したカードはどれも追放されるのでウンブリスとも相性の良い組み合わせです。
トクスリル + ヘドロの怪物
《 蝕むもの、トクスリル 》と《 ヘドロの怪物 》で相手のクリーチャーをじわじわと全滅させるミニコンボです。
怪物の効果は、スライムカウンターが置かれているクリーチャーを2/2にします。トクスリルは、スライムカウンターが置かれているクリーチャーをカウンター1個につき-1/-1修正を与えます。エンド時にカウンターがばら撒くため相手のクリーチャーだけが1/1になります。
その際、怪物で既にスライムカウンターが置かれているクリーチャーは、カウンターが2つになるので0/0になり死亡します。そして次のターンのエンド時にはまたカウンターが全体に置かれて相手のクリーチャーのみ死亡する形になります。
これによって死亡させると、トクスリルの効果でナメクジトークンがこちらの場に生成され、より強力な戦線を築き上げることができるというワケです。
まとめ
今回の記事では《 恐怖の顕現、ウンブリス 》の解説、相性の良いカード、ミニコンボなどをご紹介してきました。
ウンブリスはライブラリーアウトに見せかけた脳筋統率者ですので、”本当にデカい”ジェネラルを対戦相手に分からせていきたいですね!
ストーリーのあるキャラクターを統率者にして、その物語を知るとより一層愛着が湧きますね!私の中の中二病が疼きます
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