「あのカード」を使われて、顔から表情が消えた。そんな体験はありませんか?
今回は、EDHRECで実際に行われたアンケート「3,471,000票」の結果を元に、もっとも塩辛いクリーチャーカード上位10枚をご紹介したいと思います。
このアンケートは、海外の統率者レベル0-4を想定したものとなっております。
【勝利することがゴール。しかし目的は、戦闘や会話などのやりとりを含めたもので、フェアに戦うこと】と仮定し解説していきます。
カードへの認識は、風土やコミュニティによって変化しますので、あくまでも「こういうこともあるんだな、優しくなろう」という気持ちで見て頂ければ幸いです。
1位:飢餓の声、ヴォリンクレックス
[ 要因 ]土地縛り・一人マナ加速
ファイレクシアの法務官はどれも強力な効果を内蔵していますが、緑の法務官は相手の土地を拘束していく効果。しかもその間に自分だけマナを実質2倍にしていくだなんて、こんなゲーム興ざめじゃい!!!などと騒がれても致し方ありません。
生物以外の嫌がられるカードを見ても、土地を全て破壊する効果が多く選ばれている傾向にあるので、恐らくは『マナ基盤をどうこうされて悶々とする』のが嫌がられている様子です。
2位:最高工匠卿、ウルザ
[ 要因 ]無色無限マナの使用先
3つの効果を持ち、そのどれもが強力な伝説のクリーチャー。
無色無限マナから3つ目の能力を起動してデッキ全てを唱えて勝つ!が勝利手段に据えられていることが多く、一人でソリティアを始めて…ここにブーイングが起きている模様。
勝利することよりも、対話を楽しむことに重点を置いている方にとっては、一人でガチャガチャとやるのは「違う」となるのかもしれません。EDHで遊ぶ目的は人それぞれですが、他3名が萎えてしまわないよう工夫しておく必要はありそうですね。
3位:タッサの神託者
[ 要因 ]簡単2枚コンボの特殊勝利
特定条件を満たした状態で戦場に出るだけで、特殊勝利を達成。デモコンタッサと呼ばれる『2枚コンボ』を筆頭に、これを使った様々な勝ち手段が存在します。
なんの戦闘も介さず「2枚コンボで勝ちです」みたいなことが寒いと認識されている様です。
ただ、ゲームがめちゃくちゃグダって1時間を超えたりするのなら、むしろ良きところで特殊勝利するのは全然アリだと思います。でもゲーム序盤にコレを決めるのは、ナンセンスかもしれませんね。
4位:核の占い師、ジン=ギタクシアス
[ 要因 ]手札上限が実質0に
対戦相手のみ手札上限を7減らすため、エンド時のディスカードフェイズに手札を全部捨てることに。さらに、ジンギタのコントローラーはエンド時にカードを7枚引くので、より優位に立ちやすくなります。
対処する手段がないと急なリソース不足に陥ってドローゴーのつまらないゲームが成立…そんなゲームが楽しいワケが無いので、ランクインも頷けます。
《空想の書物》で全プレイヤーの手札上限をなくせばヘイトは少し下がるかも?
5位:センの三つ子
[ 要因 ]手札の呪文を勝手に唱える
相手の手札を、自分の手札であるかのようにプレイできる効果で、パーマネント呪文や土地であればこちらのコントロール下で戦場に出る。
相手の場にある土地を使って唱えられるわけではないので、自身でその呪文の色マナを準備する必要アリ。とはいえ相手の手札を好き勝手に唱えるなどフェアじゃない。
対象にされたプレイヤーからはとんでもなくヘイトが上がるので、統率者にして使う場合は慎重に。
6位:恐怖の神、ターグリッド
[ 要因 ]パーマネント大量強奪
生贄に捧げたものや捨てられたパーマネントカードを全てパクる恐ろしい神。
自分が使いたくてデッキに入れたカードを奪われたら、誰だって嫌な気持ちになるのでしょう。
相手のカードを奪う効果を嫌う人はけっこういるようなので、使う時は友達を無くさないレベルでほどほどに。
7位:アウグスティン四世大判事
[ 要因 ]コスト増加
青白呪文のコスト軽減と、相手はマナコストを重くするだけの効果。まぁたった1マナくらい重くするだけなら許してやろうと思っているならそれは違う。
このような効果の統率者を使うくらいだから、同じような効果のカードを重ね貼りしたり、伝説を無視するコピー呪文を唱えたりして一層のコスト増加を強いてきます。ロックさせることで盤面の有利を確立させたいわけです。
そして、他3名がモタついている間にさらに展開し強固な盤面を築いていく。
「相手に何もさせない」という点では、土地全破壊や土地のアンタップ阻害などと通じる部分があります。きっとそのあたりが不評なのだと思います。
8位:敵対工作員
[ 要因 ]サーチ阻害、カード強奪
相手の「デッキから探す行為=サーチ」を邪魔する上、探す対象を勝手に決めて、しかもソレが唱えられるというびっくり性能。
0-4の統率者レベルであっても、土地カードを探して場に出したりするなどサーチするアクションは割と多く、そういった理由から効果範囲が極めて広い。極めつけは、探したカードを相手がプレイできる点。相手のカードを使うという行為が、本当に寒いというのが分かるランキングです。
9位:Negan, the Cold-Blooded
[ 要因 ]手に入りづらい ※
この「ニーガン」というキャラは、ウォーキング・デッドという海外のドラマに登場する悪の親玉。これはカードの効果で不評を買っているわけではなく、これが既存カードの再録ではなく完全新規のカードで、かつシークレットレイアーでしか手に入れられなかったからです。
シークレットレイアーは受注生産の限定商品で、一度のみしか販売しないと銘打たれた販売商法。
つまり今後、新品の定価で入手できる方法がほとんど無いので、そういったものを売り出すんじゃない!と海外の人は激おこだったわけです。※また、こうしたコラボが確立されたMTGの世界観を壊しかねないという見方も
カード単体で不評というよりは、公式の売り方に不満があったからランクインしてしまったカードのようです。
10位:悟った達人、ナーセット
[ 要因 ]ずっと追加ターン
攻撃するだけでデッキトップの非クリーチャー呪文を4枚ノーコストで唱えられる、ふーん、すごいじゃん!と普通に感動した人は実際にやられてみれば分かるハズ。
そんな生ぬるいものではなく、ひたすら追加ターンやとんでもない呪文をノーコストで放ち続け、じゃあナーセット本体をヤろうと思っても呪禁でなかなか潰せない。
対処手段が限られてしまっているため、相手にしたときはかなり手を焼く統率者。
まとめ
いかがでしたでしょうか。アンケート結果についてはコチラから全て閲覧することができます!ランクインしたもののほとんどが「行動を阻害する」「カードをパクる」といった効果が多く、スッキリしないモノが多いように感じました。
このランキングに載っていないカードでも、仲間内で不評を買ったカードなどあるかと思います。カードゲームは対戦相手が居ないと遊べません。是非遊ぶ相手のことも考えたカード選びをしたいところですね。
使われる側も寛容な心で対応できるよう、余裕を持った対戦ができればいいなと思います!
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