今回ご紹介したいのはFF9に登場する《 ジェノムの魔術師、クジャ 》! 初見の方もイラストを見れば分かる通りヴィランです。相手のライフを直接攻撃するウィザードを引き連れた赤黒の統率者。そんな悪役のデッキ構築に関してご紹介していきたいと思います。

ジェノムの魔術師、クジャ
第一面では終了ステップに黒の0/1ウィザードトークン(※以降省略のため黒トークン)を生成し、本人含むウィザードが4体居れば変身。第二面はウィザードが与えるダメージが全て2倍になる効果を持っています。
この2倍ダメージは戦闘ダメージでも有効なので、見た目よりも火力が出るのが特徴的です。
デッキリスト
クリーチャーは「ウィザード」を中心に採用し、インスタント・ソーサリー多めで黒トークンの効果が誘発しやすいタイプ比率で構成しています。
また、非クリーチャー呪文は低コストでキャントリップ付き(1ドロー効果付き)のものが多めで、1ターンの間に呪文を連打できるようになっています。
ブラケットレベルは3想定で、チェンジャーカードも入っていませんが、動き始めるとガリガリとライフを削り始めるため「ブラケット3か?!」と怪しまれがちかと思いますが、肉弾戦にめっぽう弱いのでブラケット3の認識です。この辺りは肌感もあるかと思いますので、遊びながら周りの意見なども聞いてみてください。
※ブラケットについてはこちら
デッキ内で注目のカード
キャントリップ付き
1マナでキャントリップ付き(1ドロー効果付き)のカードたち。この他にもたくさん入れてます。主にキャントリップの方が目的だったりします。
しかし《死体焼却》は墓地利用する相手に刺さるし、ウィザードクリーチャーの戦闘ダメージを通したい時には《たなびく暗闇》も活躍します。キャントリップメインといえど、状況によってはしっかり活躍するカードたちです。
ウィザード能力が追加誘発
クリーチャータイプシナジー定番の方々。黒トークンの誘発が追加されてダメージ効率が捗ります。ウィザードの”果敢”も追加誘発する点は覚えておきましょう。※ただし《調和の神童》自身の果敢は追加誘発しない点に注意
インスタント・ソーサリー再利用
《戦慄衆の秘儀術師》は、墓地にあるこいつのパワー以下の呪文を再び唱えることができます。さきほど紹介した1マナキャントリップ付きの呪文を墓地から唱えていきましょう。そしてデッキ内にはパワーを上げるカードもいくつか入っているので、2~3マナ圏の呪文も視野に入ることをお忘れなく!
《親指なしのクラーク》は、コインフリップで勝っても負けてもどちらでも美味しいのです。負けて手札に戻したとしても呪文自体は唱えているため黒トークンの効果が誘発するからです。そしてこいつもウィザード。
追加のダメージ要員
これら3枚は黒トークン以外の直接ダメージを与える要員です。《光輝の魔道士》と《黒のワルツ3号》はウィザードなのでクジャの第二面でダメージ2倍の恩恵を受けられます。
《若かりしトー・ウォーキ》は、直接火力を+1点できる効果と、インスタント・ソーサリーを唱えるたびに好きなところに2点与える効果を持っており、クジャとは非常にマッチした能力です。あとデッキ内に飛行持ちクリーチャーがあまり居ないので、到達が地味に役立ちます。
黒トークン増産
クジャの黒トークン生成能力だけでは、大体の場合2体くらいしか生成できません。そのため追加の黒トークン生成カードたちを採用しています。
《アクロゾズの約定》は黒唯一の居住効果を持ったカード。《若き紅蓮術士》のエレメンタルトークンをコストにしていければ強い盤面が完成します。
《ギレッドの好戦性》も相手に低タフネスが並んでいる状況だと一気に居住して黒トークンを増やしていけます。
非クリーチャー呪文複数誘発
いくら低コストでキャントリップ付の呪文を連打するとしても、やはりいつか弾は尽きていきます。そこでコレらのカード。
《混沌の辛苦》や《吹き荒れる潜在能力》は1回唱えて2回分になるお得な効果。辛苦は”回顧”を持っているため、手札に来すぎてしまった土地をコストに墓地から再び唱え直せるのが頼もしいです。
そして《秘儀の砲撃》は、ハマれば毎ターンすごいことになっちゃいます。このカードの効果は追放したカードたちを全てコピーして「唱える」ことができるので、全て黒トークンの効果が誘発していきます。
デッキの弱点と対策
一度動き始めると、1回の黒トークンの効果誘発で2~4点のダメージを各対戦相手に与えていくため、早々に「アイツはヤバイ」とヘイトがぶちあがっていくことでしょう。
そして相手3人の盤面に、クリーチャーがたくさん並んでいる状態でこれをやるとボコボコにされ一瞬で敗北します。
1ターンの間に「なるべく多くのダメージを与えたい」気持ちも分かりますが、時には複数ターンにまたがってチマチマ与えていくことも大事です。

また単騎で殴ってくる相手には単体除去やブロッカーを構えることも忘れないようにしましょう。最近の統率者は1撃で統率者ダメージ21点をかましてくることも多いため常に警戒を怠らないようにしましょう。
そしてなにより大事なのは統率者よりも「黒トークン」です。統率者は唱え直せますが、トークンは盤面に戻し辛いですし、相手にダメージを与えるこのデッキの要です。トークンを大切に運用していきましょう。

まとめ

今回の記事では、FF9に登場する《 ジェノムの魔術師、クジャ 》を統率者にしたデッキ構築についてご紹介をさせていただきました。
黒トークンは、インスタント・ソーサリーだけでなく、非クリーチャー呪文であれば何でも誘発してダメージを飛ばしてくれるのが優秀!たとえばマナアーティファクトでも。
実際に遊んでみた感覚では、統率者も4マナで割と唱えやすく、変身条件のウィザード4体も簡単でした。部族シナジーが構築の方針にあるので、デッキに入れるカードを探しやすいのも良いですね。
今回私はこのような形で組んでみましたが、あなたならどんなカードを使ってみますか?色々なカードを試して、この統率者の可能性をさらに引き出してみてください!

FF9のストーリーをyoutubeで見たんですが「クジャお前…」ってなりました。FFがまだまだ熱い!ここまで読んで頂きありがとうございました!

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